宇宙機に対して実施される振動試験は、打上げ時の振動環境に対する耐性、実機の剛性(最低次固有振動数)、製造・組立上のワークマンシップ、構造数学モデルの妥当性を確認する目的で実施される。振動試験を実施する際には、これらの目的に応じた適切な振動試験(図1)を計画することが重要である。
(JAXA振動試験ハンドブックより)
試験方法 | 打上げ時振動 | 剛性 | ワークマン シップ | 構造数学 モデル |
---|---|---|---|---|
正弦波振動試験 | ○ | ○ | ○*1 | ○*3 |
ランダム振動試験 | ○ | ○ | ○*2 | – |
サインバースト試験 | ○ | – | ○ | ○*4 |
モーダルサーベイ試験 | – | – | – | ○ |
の確認
*2) 主にコンポーネントレベルのワークマンシップの確認
*3) 固有振動数とその周波数における伝達関数の確認
*4) 応力による静的な構造数学モデルの確認